“日本のイイトコドリ”ライフスタイル誌『nid』の編集部ブログ


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先日お知らせしましたイベントのレポートです!(その2)

伝統的工芸品センターにおける、
特別企画、「新・くらしの道具展~メディアがつなぐ伝統のわざ~」が、
本日最終日となっております!

*****

今日は、先日の会場レポートに続き、
会期期間中の5/31(土)に行われたトークショーと展示についてお話したいと思います。

ちょっと長いのですが……。

トークショーは、2階の展示スペースの中で行われ、
テーマは、「和くらしの道具」というものでした。

司会進行は、家庭通信社代表の関根由子さんが務められ、
スタイリストの小山織さんや、エッセイストであり、「スペースたかもり」主催の髙森寛子さん、
そして、わたくしという4名が並びました。

みなさん、出版という業界の中でもベテランの大先輩ですし、
また、和の世界にも精通されている方ばかり。
こんな中で、まだよちよち歩きの『nid』から何がお話ができるのか心配でしたが、
関根さんのリードで速やかに進み、各展示物に関するお話や
どのような視点で「和くらしの道具」を選んだか、などが話題が中心となりました。

さて、話題が推移するなか、
わたしくしだけ、明らかに異なる視点で回答をする一幕がありました。
たしか、「日本の(暮らしの)再発見をどんなタイミングで感じたか?」
というテーマだったと思うのですが(もし間違ってたらすみません)、
この質問に対して、「再発見でなく、新発見なんです」とお答えしたんです。

もちろん、ちょっと大げさに表現した部分もあるのですが、
実際、ニドで取り上げる昔ながらの道具などは、
幼い頃、家で使っているのを目にしたことがあるものではないのです。
(取材を通して驚きや感心したことを、誌面で表現しているのかもしれません)

この回答は、思いのほか印象的だったそうで、
のちのち、トークショー後の雑談でも話題になるほどでした。

それから、「和くらしの道具」を選ぶ基準の違いに関しても、
トークショーの中で明らかになりました。

小山さんはスタイリスト(編集・執筆もされていますが)という視点から、
空間を構成する…という視点で、物を見られることが多いということでした。
かつては海外デザインを追いかけていた時代もあったそうですが、
30代にさしかかる頃から、和の道具というものが
国内外問わず受け入れられる素敵なデザインであることに改めて気づき、
以来、その良さを探り続けていらっしゃる方です。

また、髙森さんは、「漆」という素材に精通され、
気になるものについては、その製作者の方のところへ何度も通い、とことん追求される方。
そして実際使って試したうえで、本当に良いと思われたものを厳選し、
著書の中でご紹介されたり、
ご自身のギャラリー「スペースたかもり」で展示を企画をされています。


ちなみに、『ニド』に関しては定期的に発売される雑誌という性質上、
特集がありますので、少し立場が異なります。
企画として小山さんや髙森さんのような方々の視点をお借りしたり、
編集部の視点にしたり……。要は、テーマによって視点を変えるのです。
しかし、「基準」を変えることはありません。
誌面でご紹介するものについては、長く使えるものであること、
商品として無理のない造りであることを意識し、
可能な限り、「和」という言葉が示す範囲について
曖昧にしない誌面づくりを心がけているつもりです。


さて、トークショーではこのようなことも明かし、
最後には、たまたまいらした職人さんにもマイクが渡り、
製作者の方からのご意見なども披露され、90分を滞りなく終えることができました。



今回の展示では、このようなメンバーが選んだ品々が並んでいますが、
はたして、見るからに道具の個性が分かれているか? といいますと、
実はそうでもありません(私見ですが)。
なるほど、各視点で選ばれたものであるにもかかわらず、
全体としては、とても一体感があるのです。

そこで思うのは、たとえ「和くらしの道具」が、
新発見であったとしても、再発見であったとしても、
空間を潤すものであっても、使いやすいものでも、
“いい”の基準はある程度同じなのではないか?ということ。

少なくともわたくしは、小山さんや髙森さん、
手島麻記子さんの(トークショーには残念ながら参加できませんでしたが)
セレクトに違和感はありませんでした。

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写真は、イベントに参加した
選者4名です。

いつか取り上げてみたいと思っていたものもありましたし、
実際、同じ製作者の方のものを選んでいることもありました。

これからもずっと使っていきたいと思えるものは、
どんな視点で篩(ふるい)にかけても残っていくものなのだと思うんです。
デザイン性や使い勝手、質、価格など、
さまざまな基準をすべてクリアするのは難しいことと思いますが、
無理なく残っていくものは、一定の基準を満たす、ほんの一部のものなのでしょう。

今回は、そんな品々が一堂に会する展示だったと思います。
わたくし自身も大変勉強になり、
誌面づくりのための物選びの基準や表現方法に対しても、刺激を受けました。
残すところ今日1日となりましたが、ぜひお時間があればお立ち寄りください。



*****

最後に、このような機会をくださった
「全国伝統的工芸品センター」所長の三上さんはじめ、
いつもお世話になっている指田さん、
イベント運営に携わった方々にお礼を申し上げたいと思います。

どうも、ありがとうございました。

(またお願いいたします!)


(編集部/田島)
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by nid_musashi | 2008-06-10 12:11 | イベントのご案内

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